【黒猫を迎えるべき理由】黒猫の魅力とミステリアスな真実10選

猫の毛柄の種類

ツヤツヤした黒い毛色に金色の瞳が美しい黒猫。
そんなミステリアスな見た目にも関わらず、温厚でフレンドリーと言われる性格も魅力です。
そして黒猫には、様々な言い伝えがあり、昔から人間の暮らしに深く関わってきたことがうかがえます。

今回は、そんな黒猫の真実や深い歴史をご紹介します。

黒猫の10の真実

①迫害された過去がある

ヨーロッパでは、黒猫が「不吉」だと言われていたことをご存知の方も多いのではないでしょうか?
それは、中世ヨーロッパの時代にまで遡ります。
黒猫を最初に「化けた悪魔」呼ばわりをしたのは、13世紀のローマ教皇グレゴリウス9世です。

そして、中世ヨーロッパでは魔女狩りが行われました。
黒猫もまた、「魔女の使い」であると信じられ、黒猫までもが迫害されるようになったのです。
時計台から黒猫を投げ落とす行事や、魔女狩りなどによって多くの黒猫が殺されていました。

長い間、迫害されるつらい時代が続きましたが、18世紀、猫をこよなく愛するフランスのルイ13世が猫への迫害に反対する声をあげたのをきっかけに、猫に対する迫害は次第に消えていきました。

しかしこの現代でも、未だに黒猫が不幸の象徴だとする迷信を信じる人たちがいます。
例えばイタリアとドイツでは、病人のベッドに黒猫が座っているのは死が差し迫っている兆候だと言われ、北米では、黒猫が目の前を横切ると不吉だと考えられています。

そういった迷信をなくし、虐待などから黒猫を守ろうと、欧米で「黒猫の日」が制定されました。

②幸運の象徴とする国も多い

黒猫を取り巻くネガティブな偏見がある国もあれば、黒猫は「幸福の象徴」とされる国も少なくありません。

たとえば、イギリスでは、黒猫は幸運であると考えられており、ニュージーランドでは、黒猫は妖精の化身と考えられています。
歴史的な観点から見ると、魔女狩りの影響を受けなかった文化では、「黒猫は幸運をもたらす」と長い間考えられてきました。
つまり、実際には、黒猫も他の猫と同じように「幸運」なのです。

日本においても、黒猫は「夜でも目が利く」ということから、魔除けや商売繁盛をもたらす「福猫」として重宝されていました。
この言い伝えが現在でも残るわかりやすい例が「招き猫」ですね。
黒い招き猫は、魔除けや厄除けといったご利益があるといわれています。
江戸時代になると、黒猫が恋煩いに効く、結核がなおるといった迷信が広がり、黒猫を飼うのがブームにもなったそうですよ。

つまり、日本における黒猫は不吉だというイメージは、近代以降に欧米から持ち込まれたものだということになりますね。

③ハロウィンの時期は注意が必要

これも欧米での話になりますが、黒猫が魔術に結び付けられることから、ハロウィンのイベントで黒猫が生きた飾りとして使われてしまうという、悲しい現実があります。
ハロウィンが終わると、捨てられるか保護施設に戻されることになるんだとか。

そのため、欧米の多くの保護施設は、黒猫の安全を守ろうと、ハロウィンのある10月に黒猫の受け渡しを拒否します。
そして、黒猫の飼い主はハロウィンの間、決して猫を外に出さないようにするそうです。

④古代エジプトでは神様として崇められた

「バステト」という古代エジプトの女神をご存知でしょうか?
バステトは、豊穣や安産の女神と言われ、黒猫、または黒猫の頭を持つ女性の姿で描かれています。
悪霊や病気から家を守ると信じられているそうです。

実は、古代エジプトでは猫は幸運をもたらす魔法の生き物だと信じられ、特に黒猫は、バステトに似ているため崇拝されました。
なんと猫は王族のように扱われ、王や女王のように宝石で飾られていたんだとか。
そして、亡くなるとお墓に入り、ミイラになるほど神聖なものでした。
当時は、猫を殺すと死刑になったとも言われます。

⑤平安時代の皇族に愛された

日本で猫が飼われていた最古の記録は、平安時代初期の『寛平御記』という、宇多天皇の日記と言われています。
その中には、宇多天皇が父の光孝天皇から黒猫を譲ってもらい、飼っているという記述があります。

そこに、黒猫への溺愛ぶりが記されており、たとえば
「ほかの猫は浅黒い色だが、この猫は漆黒である」
「まるで黒い宝玉のようだ。歩くときはひっそりとして音もたてず、雲の上の黒龍のようだ」
という風に、まるでベルベットのような光沢のある黒い毛並みを、美しく高貴な生き物と感じていたようですね。

⑥22種類の血統猫がいる

黒猫と言えば、雑種のイメージがありますが、黒の単色が認められる猫種は現在、22種類いるそうです。
一般的に知られているのは、ノルウェージャンフォレストキャット、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア、ボンベイなどではないでしょうか。

その中でもボンベイは、特に黒猫が多い品種として有名です。

ボンベイは、アメリカンショートヘアとバーミーズを交配して生まれた猫種で、小さなクロヒョウのような見た目をしています。

⑦施設に残りやすい

雑種猫において黒い毛色は一般的な色であり、保健所などの施設でもよく見られます。
しかし、なかなか引き取られにくい傾向があり、他の色の猫に比べて黒猫の安楽死率は高いようです。
そのため、家に猫を迎えたいと考えるのであれば、保護された黒猫を引き取ることはおすすめですね。
黒猫を1匹引き取るだけでも、施設の過剰数を助け、不必要な安楽死を防ぐことができます。
性格がいいと評判の黒猫ですので、ぜひ検討してみましょう。

⑧「黒猫の日」がある国がある

悲しい迫害の歴史を持ち、現在でも引き取られにくい黒猫のために、「黒猫の日」を制定している国があります。

・アメリカ 8月17日 「黒猫感謝の日」

保護施設では、黒猫は家族がなかなか見つからないため、「世界中のシェルターにいる黒猫に家族が見つかるように」という願いを込めて作った記念日です。
黒猫に対する偏見を打ち破り、黒猫が愛情深く、愛らしく、忠実な猫であることを感謝するために企画されました。
この日は黒猫の里親譲渡手数料が引き下げられます。
また、SNSに黒猫の写真をアップし、黒猫がいかにキュートで素晴らしいかについての認識を広めることで、多くの人が黒猫デーを祝うそうです。

・イギリス 10月27日 「全英黒猫の日」

こちらも黒猫の引き取り手が少ない、里親が見つかりにくい、ということで2011年、イギリスの動物愛護団体が制定しました。
この日は黒猫の魅力を伝えて行こう、と呼び掛けています。

・イタリア 11月17日 「黒猫の日」

2007年にイタリアの動物愛護団体が制定しました。
イタリアでは「黒猫は不吉」と考える人が多く、虐待されたり捨てられたりする黒猫が年間で何万匹といるそうです。
そんな黒猫たちを守ろうと、さまざまなイベントや啓蒙活動が行われます。

⑨特定の病気に強い可能性がある

黒猫の遺伝子構造により、猫免疫不全ウイルスなどの特定の病気に対する免疫力が高くなる可能性があるという説があります。
FIVとしても知られる猫免疫不全ウイルスは、猫の感染症です。
完全に証明された話ではないそうですが、黒色の毛を持つ猫が病気になりにくい、とよく噂されるのは、そういった原因があるのかもしれませんね。

⑩黒猫は美しい

猫好きさんなら知っているでしょう。
黒猫はとても美しいということを。

シルクのようにつやつやとした黒い毛に、キラリと光る黄金の目は、パーフェクトな神々しさです。

黒猫が黒い毛にゴールドやイエローの目をしているのはメラニン色素の影響です。
クロヒョウやジャガーに至るまで、黒いネコ科の動物はメラニン色素を多く持っており、それが美しくミステリアスな黒い毛色を生み出しています。
そして、瞳の色も、メラニンが多いほど黄色くなります。
ちなみにですが、黒猫の目は黄色のほかに、緑色や銅色であることもあります。

まとめ・・・動画で観る

黒猫は、「不吉」と言われた歴史もありますが、それだけに特別です。
無事に生き残ってくれてありがとうと感謝し、次に黒猫があなたの前を横切ったときは、あなたに幸せをおすそ分けしにきてくれたと受け取りましょうね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました