モフモフした毛が魅力的な長毛猫。
その愛らしさと優雅な見た目から、飼ってみたくなる方も多いのでは?
今回は、雑種を含め長毛猫とはどんな猫なのか、そして人気の長毛種トップ10をご紹介します!
長毛猫とは
モフモフの毛に包まれ、抜け毛も綿毛のようにフワフワとしている長毛猫ですが、そのルーツは謎に包まれ、中央アジアで突然変異によって誕生したのではないか?と推測されているそうです。
その後、何頭かがイタリアやフランスに渡って繁栄し、最古の品種は「ターキッシュアンゴラ」と言われています。
①被毛タイプ
猫の被毛は、短毛・長毛という分類のほかに、毛の生え方によって、「シングルコート」と「ダブルコート」というタイプに分けられます。
コートとは、被毛のことで、シングルとダブルは被毛が一重か二重かの違いです。
シングルコートは、抜け毛が少なく、ダブルコートは抜け毛が多いのですが、長毛種はダブルコートが多い傾向ですので、春や秋になると毛がごっそりと抜けやすいです。
②性格
猫はもともと短毛の猫しかいませんでした。
突然変異で偶然生まれた長毛猫が、その長毛を活かすべく寒い地方で増えたことから、長毛猫は寒さに耐える我慢強い子が多いとされているようです。
また、もともと野生で存在した短毛猫の場合は、やんちゃで遊び好き、運動神経が良い傾向ですが、長毛猫の性格は比較的おっとりしていて、大人しくあまり鳴かない猫種もいます。
ゆったり動く優美な姿は魅力的ですが、暑さに弱いという弱点もあります。
③注意すべきこと
暑さに弱いというのもそうですが、その長毛ゆえに、毛のもつれや毛玉ができやすく、毛づくろいで飲み込む毛の量も多いため、こまめなブラッシングが不可欠です。
きちんとケアをしないと、皮膚病なども発症しやすくなります。
人気長毛種 10選
それでは、長毛種として代表的なトップ10をご紹介します。
種類ごとの特徴的な柄や、性格などもお楽しみください。
第10位 バーマン
バーマンは、ミャンマー周辺原産と言われており、幅広で丸みのある顔に、ローマ人のようだと言われる高い鼻筋、そして左右の耳は離れています。
美しい濃いブルーのまん丸の瞳を持ち、ボディは長くがっしりしています。
背中は金色がかった淡いクリーム色で、脚やしっぽ・顔・耳に色がつくポイントカラーです。
最も特徴的なのは、白い手袋と靴下を履いたような足先で、手の方はミトンまたはグローブ、足の方はレースと呼ばれます。
優しく穏やかな性格で、辛抱強さも兼ね備えているのだとか。
シングルコートのため、比較的お手入れしやすいようです。
第9位 ヒマラヤン
ペルシャ猫とシャム猫を交配して生まれたヒマラヤン。
もこもこの毛に包まれた体はずんぐりとしていて、しっかりとした骨格です。
頭は大きくて丸く、鼻が短いことも特徴ですね。
毛色は、シャム由来のポイントカラーで、ヒマラヤンという品種のウサギに似ていることからこの名前がつきました。
性格はペルシャ寄りで、物静かにのんびりと過ごします。
高いところに上るのは得意ではなく、動きも上品ですが、ペルシャよりも社交性が高く、知らない人にも懐っこく接してくれます。
第8位 ターキッシュアンゴラ
ターキッシュアンゴラのターキッシュとは、「トルコの」という意味で、特徴的な細身でスラッとしたその体型が、バレリーナのようにエレガントです。
耳は大きく直立しており、小さなくさび形の顔にまっすぐな鼻筋とアーモンド形の大きな目が美しいでしょう。
あらゆる毛色が認められますが、真っ白が最も有名です。
性格も白猫の特徴である、神経質で繊細、気難しいお嬢様のような面がありますが、心を許した人にだけは人懐っこく忠実になります。
第7位 ソマリ
ソマリは、アビシニアンの長毛種であり、筋肉質で細身の体に美しい長毛が、野性味と優雅さをあわせ持った印象です。
首元の襟毛が長く、やや丸みのある三角形の顔で、目尻に濃いラインが入ります。
その毛柄は、「アグーティータビー」という種類で、1本の毛に数種類の色が入っているため、ビロードのような光沢があります。
色は茶系の「ルディ」や赤みの強い「レッド」、パステル系の「ブルー」など、豊富です。
性格は犬のように人懐っこく、活発ですが、繊細で環境の変化に敏感なところもあります。
第6位 ラガマフィン
ラガマフィンは、ラグドールから派生しており、その愛らしさが人気です。
絹のような手触りの被毛に、クルミ形の大きな瞳、丸みのあるマズルをしています。
毛色は、あらゆる色柄があり、瞳の色も様々です。
体は大きいのですが性格は穏やかで優しく、「猫のテディベア」と呼ばれるほどですよ。
第5位 ペルシャ
ペルシャは「猫界の王様」とも呼ばれ、19世紀ヨーロッパの貴族の間で人気になった歴史ある長毛種です。
大きな目と低い鼻は愛くるしく、絹のように滑らかな毛の色と模様は、なんと30種類以上もあります。
チンチラと呼ばれる、毛先だけに色がつく毛柄は、特有の毛色です。
性格はおっとりしていて人懐っこく、遊び方も静かであまり鳴きません。
第4位 サイベリアン
サイベリアンとは「シベリア」という意味で、ロシアの東部で野生を生き抜いた猫です。
大型で長くがっしりとした体型ですが、とても身のこなしが軽く、高いジャンプ力を持っています。
極寒の地で育ったため、豊かで長い被毛を持ち、公認されている毛色は茶色や黒褐色ですが、国によっては多くの毛色や模様が認められているそうです。
温和で従順な性格ですが、縄張り意識が強いため、仲間と認めない相手には冷淡な一面もあるのだとか。
また、水を怖がらない性質があるのも特徴的です。
第3位 メインクーン
北米原産のメインクーンは、ピンと立った耳にキリッとした顔つきで、血統猫では最も大型と言われます。
分厚い毛とどっしりとした体格で、ワイルドな風貌ですが、優しく人懐っこい性格です。
毛色も様々ありますよ。
第2位 ノルウェージャンフォレストキャット
大きくガッチリ形の体格で、野性味があるノルウェージャンフォレストキャット。
名前の通り、ノルウェーの極寒にも耐える分厚い被毛は、ツヤツヤと輝きがあり、優しい手触りです。
賢く穏やかな性格である一方、高いところへ上るような運動を好む活発な一面もあります。
第1位 ラグドール
ラグドールは、アメリカのカリフォルニアがルーツで、名前の由来は「ぬいぐるみ」からきています。
ブルーの瞳とポイントカラーの毛色が特徴で、とても人気のある大型長毛種です。
人気の理由はその性格にもあり、ぬいぐるみのように大人しく、人間に抱っこされることを好み、飼い主のそばにいることで安心します。
運動はあまり得意ではなく、むしろ低い場所でゆっくり過ごしますよ。
長毛猫との楽しみ方
長毛種の猫は、大型の猫が多いことにお気づきでしょうか?
小型~中型の猫は、通常1年ほどで成猫サイズになりますが、体の大きい猫は2~3年かけてのんびり成長します。
そのため、子猫の期間を長く楽しむことができますね。
また、性格的には大人しく飼いやすいタイプが多いですが、毛のお手入れは必ず行う必要があります。
お手入れはスキンシップにもつながり、モフモフの毛並みを楽しむチャンスでもありますので、ライフスタイルに取り入れ、長毛猫との暮らしを満喫するのも良いでしょう。
大らかで優しい長毛猫を、ぜひ動画👇でご覧ください。
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