いくつ知ってる?9割が知らない猫に関する驚くべき15の真実

猫雑学

これを見ているということは、あなたは無類の猫好きですね。
そんなあなたでもおそらく知らない、猫に関する驚くべき事実をご紹介しましょう。

猫の驚くような真実15選

①猫は甘みを感じられない

実は猫には「甘味」の味覚がないということが分かっています。
それはいったいどういうことなのでしょうか?

人間の舌には、味蕾という味を感じる感覚器官が備わっており、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味などの味覚を感じることができます。
この味蕾は、人間の舌には9000個ありますが、猫には473個しかありません。
そのため、猫はあまり味を感じない生き物であることはわかっていましたが、特にショ糖に反応する味蕾を持っておらず、甘みをほとんど感じないことが分かったのです。

猫以外では、ニワトリやナマズも甘味を感じないとのことですが、哺乳類の中ではハイエナやマングースなどの肉食動物は甘味を感じることが可能だとされており、ネコ科の動物は甘味を感じないほぼ唯一の哺乳類だそうです。
どうしてそうなったのかというと、猫の体はショ糖を必要としていないのです。
つまり、人間はご飯やパンなどの炭水化物を食べると、ブドウ糖に分解してエネルギーを生み出していますが、猫は、肉に含まれているアミノ酸からブドウ糖を作り出しているのです。

「でもうちの猫、お菓子やパンをこっそりなめるから甘いのが好きだけど」と思ってしまうかもしれませんね。
でもそれは、甘味ではなくてバターなどの脂質を味わっています。
猫は動物性脂肪を好む傾向があるのです。

②猫は心拍数が速い

人間の安静時の心拍数が毎分60~100拍なのに対して、猫の安静時の心拍数は毎分120~160拍です。
猫の心拍数は、人間の2倍近く速いんですね。

なお、心拍数は個体差が大きいので、愛猫の大体の数値を普段から把握しておくといいでしょう。
いつもより極端に速い、もしくは遅いことに気づくことができれば、病気の発見が早まるかもしれません。 

③猫と人間は遺伝的に似ている

猫と人間は、私たちが思っている以上に似ています。
遺伝的に言えば、猫は犬よりも人間に近く、実は遺伝子レベルでとても近い存在です。
2007年の調査では、猫の遺伝子の約90%が人の遺伝子と類似していることが明らかになりました。

つまり、あなたは根が猫であると言っても、それほど間違いではありませんよ。

④猫には独特の鼻紋がある

猫の鼻をよく見ると、鼻の穴や鼻のすじ、紋といった小さな隆起が見えます。
これらのパターンはそれぞれの猫に特有のものであり、人間の指紋が同じ人がいないのと同じように、猫の鼻紋も同じものを持つ猫はいません。

これまで、猫の個体識別にはマイクロチップや首輪、毛柄、DNAなどが用いられてきましたが、猫の鼻紋も使えるかもしれないということで、国立台湾科学技術大学の研究チームは猫の鼻紋を使って、個体識別をするためのデータベースを作成しました。

指紋のように鼻を押し付けることは難しいため、鼻にフォーカスした写真をそれぞれ微妙に角度をかえつつ1匹あたり10枚ずつ撮影し、AIを使って鼻の形のパターンを学習させます。
これにより、鼻の写真からどの猫かを判別することができるようになりました。

まだ首輪や毛柄ほど簡単にはいかないですが、今後AI技術の進展により、猫の鼻紋を簡単に判別することが可能になるかもしれません。
皆さんも、まずは愛猫の鼻のかたちをじっくり観察してみてはいかがでしょうか。

⑤猫の鎖骨は宙に浮いている

人と猫の骨格の大きな違いは、鎖骨の部分です。
猫は狭い隙間でも頭さえ通れば、全身が通り抜けられるような柔軟な身体を持っていますよね。
これは、猫の鎖骨が非常に小さく退化し、人と違って肩の関節に繋がっておらず、宙に浮いたような状態になっているからなのです。
人間とは異なり、他の骨に付着していないため、鎖骨や肩甲骨が自由に動き、頭が収まるあらゆるスペースに入ることができます。

⑥ほとんどの猫は乳糖不耐症

猫の体には牛乳を処理する能力が備わっていません。
猫に限らず、人でも牛乳を飲むとお腹をこわしてしまう方はいますよね。
これを、乳糖不耐症と言います。
つまり、猫が牛乳を飲むと、乳糖を消化吸収できず、下痢を引き起こしてしまうことがあるのです。

猫が乳糖を分解する能力は、生後間もない頃が最も高く、成長とともに落ちていきます。
また、どの程度の量の乳糖を分解でき、下痢などの消化器症状を引き起こさないかは、猫によって個体差があるため、「この量なら大丈夫」という量を一概に言うことはできません。
さらに、温めたり薄めたりしても乳糖は分解されないため、注意が必要です。
ちなみに子猫用のミルクは乳糖が含まれておらず、栄養バランスが調整されています。
乳糖が問題なく消化できる子であったとしても、子猫用のミルクを与えた方が良いでしょう。

⑦猫には利き足がある

人間に右利き、左利きがあるのと同じように、猫にも使う足の好みがあります。

ある実験で、猫はエサを取るとき、73%が左右どちらかの足を好んで使い、同様に階段を下りるときは70%、物を飛び越えるときは66%が、左右どちらかの足をよく使う傾向にあることがわかったそうです。
その他にも、トイレに入るときに踏み出す足や、寝転がるときに右左どちら側が上になるかという行動にも、同様の結果が見られたのだとか。

つまり、猫には、人間と同じように利き手(足)があるんですね。
また、メスの猫は右利きが多いのに対し、オス猫は左利きが多いことも分かったそうです。

猫って、獲物を捕らえたり、毛づくろいをしたり、器用に手足を使って生活していますので、使いやすい手が決まっているのは、自然なことかもしれませんね。

⑧猫は人間のために鳴いている

子猫は寒いときやお腹が空いているとき、母猫に向かって鳴きますが、大人の猫になると他の猫に向かってほとんど鳴かなくなります。
しかし、おそらくお気づきかと思いますが、猫は親しい人間に向かっては大人になっても鳴きます。

それはなぜでしょうか?
理由は簡単!
猫は賢い生き物なので、鳴くことで、人間とコミュニケーションをとれるということを学んでいるのです。
そのため、鳴いてごはんを要求したり、遊んでほしいとおねだりをしたりするのですね。

⑨猫は口でニオイを分析できる

猫が口をポカンと開けたまま、少しフリーズする様子を見たことがある方も多いでしょう。
この表情、初めて目にすると多少驚くこともあるかもしれません。

これは、フレーメン反応と言い、猫が発するフェロモンを感じています。
猫のフェロモンは独特のにおいがあるそうですが、それを感じる嗅覚器官のことを「ヤコブソン器官」と呼びます。
このヤコブソン器官は、鼻ではなくて上あごの前歯の裏側あたりにあるため、鼻からニオイを嗅ぐのではなく、一生懸命に口を開けてフェロモンを感じ取ろうとするのです。

そして、このフレーメン反応は、人の汗、自分のお尻まわりのニオイ、他の猫のニオイ、ハッカ系のニオイなどに対しても行うことがあります。
これらのニオイに、猫のフェロモンに似た成分を感じとっているからなのですね。

⑩猫は近視である

猫の静止視力は、0.1~0.2ほどで、人の10分の1程度と言われています。
近視でない人は30~60メートル離れたところではっきりと見ることができますが、猫は6メートル離れたところくらいまでしかはっきりと見ることができません。
そのため、全体的にもやがかかったように、輪郭がぼやけた状態で景色やものが見えていると考えられています。
猫が初めての場所や初めてのものを見たとき、明らかに安全そうなものであっても、慎重に端からゆっくり確認を行うのはそのためなのですね。

しかし普段は、形状や動きだけでなく、音やにおいなどを総合的に認識して判断しているため、近視でもさほど困ることはありません。
それに猫は、動くものを認識する「動体視力」は、人よりも優れています。
これは、猫が野生で生きていく中で、素早く動く小動物や昆虫などを捕えるために備わった能力といえるでしょう。
そして、早朝や夕暮れなどに活動する猫ですから、暗闇でものを見る力も優れています。

ちなみに色の見え方では、猫は赤色を識別できないそうです。

⑪猫の前脚にはヒゲがある

猫のヒゲは顔にしかないと思っていませんか?
実は、前脚の後ろにもあります。
そして、よく見ると猫の体には、ほとんどの人が存在すら気づいていない謎のパーツがあります。
手首付近の手根球と呼ばれる肉球から、2㎝ほど肘寄りに5㎜くらいの小さなイボがあるのです。
毛で覆われていますので、肉球のように外から確認することはできませんが、通常はそこから「触毛」と呼ばれる長い毛が1~5本生えています。
ちょうど口元の「ひげ」が手首から生えているような状態ですが、長さはやや短くせいぜい3㎝ほどです。

これらは「手根ヒゲ」「手根触毛」と呼ばれ、猫が獲物の位置や捕らえた獲物がまだ動いているかどうかを判断するのに役立ちます。
このヒゲから小さなイボにある神経に信号を送り、イボに加わった変化を敏感に感じ取っているのですね。

⑫猫は100通りの鳴き声を出せる

これは特に知られていませんが、猫は100種類もの異なる鳴き声を出せるそうです。
確かに、「ニャーン」「クーン」「ゴロゴロ」「シャー」など、たくさんの鳴き声がありますよね。
ちなみに、犬は10種類ほどしかないので、猫の鳴き声の種類の多さにはビックリですね。

⑬すべての猫がまたたびに反応するわけではない

猫はマタタビが好きなものだと思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
またたびはフェロモンを感知する器官を刺激して、興奮を起こすものですので、発情期を迎えていないメス猫や性的に未熟な子猫に与えても、あまり反応を示さないことがあるようです。
また、避妊や去勢を行った猫はそもそも発情をしなくなるので、またたびへの反応が薄くなる傾向もあるとか。
そして、遺伝的な個体差もあるようです。
人もお酒を飲んで酔っ払う人とそうでない人がいるように、猫の中にはまたたびに全く興味を示さない猫もいるんですね。
ちなみに猫の30~50%はまたたびに敏感になる遺伝子を欠いているため、何の反応も起こさないと言われています。

⑭猫も汗をかく

猫は汗をかかないとよく言われますが、猫の汗腺は肉球、唇、顎、肛門周囲の皮膚などにあります。
そして、主に肉球から汗をかきます。
よく注意してみると、暑い夏の日に小さな湿った足跡が見つかるかもしれません。

⑮妊娠した猫のお腹の子の父親は、複数いることがある

1匹のメス猫のお腹から、一度に複数のオス猫の子どもが産まれることがあります。
これは、「過受精」と呼ばれる現象で、猫が妊娠期間中に複数のオスと交尾し、複数の交尾相手によって受精する場合があるのです。

1匹のお母さん猫から、色々な柄、見た目の違いすぎる子猫がたくさん産まれたら、もしかしたらお父さんがたくさんいるかもしれませんね。

まとめ・・・動画で観る

猫に関する意外なトリビアがたくさんありましたね。
あなたはいくつ知っていましたか?

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