【雑種猫の魅力】人気No.1!雑種猫・ミックス猫とは?毛色の種類や性格も

猫の毛柄の種類
Young cat isolated on white background

純血種ではない猫のことを「雑種猫」または「ミックス猫」と呼び、一つの種類の猫としても人気があります。
しかし、一口に雑種と言っても、その毛色や柄は様々で、長毛種や短毛種も存在するのです。

今回は、そんな雑種猫の魅力や、毛柄の種類、性格まで、じっくりご紹介しましょう。

雑種猫とは

①雑種猫の定義

雑種猫とは、異なる種類の猫同士を交配させて生まれた猫のことで、多くは地域猫や家猫の自然交配により誕生します。
ただし、異なる純血種同士を意図的にかけ合わせて作られた場合は、「混血種」「ハイブリッド」「ハーフ猫」と呼ばれます。
また、雑種猫という呼び方も、最近では「ミックス猫」と呼ばれることも多くなっていますね。

②雑種猫は日本一多い猫種

日本では約900万頭の猫が飼われていて、少なくともその7割以上が雑種であると言われています。

雑種の割合が高くなる理由は、そもそも日本の土地にいる野良猫は、日本に以前からいたものと海外から来たものとの雑種であるためです。
つまり、その野良猫を保護したり、譲り受けたりするなどして猫を飼い始めることが多いため、必然的に雑種猫は多くなるのでしょう。

その他に、異なる純血種同士を多頭飼育して雑種猫が誕生した、というパターンもあり、さらに、その雑種猫の子も雑種猫になるということですね。

雑種猫の魅力

①健康で長生きしやすい

雑種猫の魅力の一つが、体の丈夫さです。
純血種の場合は、遺伝子が近いもの同士をかけ合わせているため、特定の性質が強まり、遺伝的な欠陥が現れやすくなります。
一方、雑種猫は異なる遺伝子をかけ合わせるため、特定の疾患を持ちにくく、その結果、病気にかかりにくくなるのです。

また、代々野良猫の場合は、日本の気候風土にあった血が脈々と受け継がれ、どんどん強い遺伝子が残されるということもあり、丈夫な子が多くなるのですね。

このような理由により、雑種猫は長生きもしやすいことから、完全室内飼いであれば、平均寿命である15年以上生きることも珍しくありません。
つまり、より長く一緒に過ごすことができるというわけです。

②毛色や柄の種類が豊富

雑種猫のもう一つの魅力といえば、毛色や柄のバリエーションの豊富さです。

純血種の場合は、特定の毛色を持つことも多いのですが、雑種猫は、毛色や模様に決まりはありません。
長毛・短毛にトラ模様、三毛・サビ・ハチワレ・ソックス…
と、2頭として同じ猫は存在しないという、まさにオンリーワンの魅力があります。

③出会いやすい

雑種猫は基本的にペットショップで売られておらず、ブリーダーもいません。
出会うのであれば、野良猫や地域猫、保護団体の譲渡会や保護猫カフェ、愛護センターや保健所、知り合いから引き取る、など、たくさんの出会いの場があります。

また、基本的に売買はされていませんので、購入費用もかかりません。
出会ったら、その猫ならではの個性を見つけ、大切にしてあげたいものですね。

雑種猫の代表的な色柄と性格

雑種猫の毛色や模様は無数に存在しますが、ここでは短毛猫と長毛猫の特徴に加え、日本で代表的な9つの色柄について、それぞれの特徴や性格の傾向をご紹介します。

長毛猫と短毛猫の違い

・長毛猫

フサフサと長い毛を持つ長毛猫は、優雅で美しい印象がありますね。

長毛種の猫というのは、人為的に交配され増えたこともあり、性格は比較的おとなしく、大らかでおっとりしている傾向です。
体も比較的大きく、冷静で落ち着きがある子が多いでしょう。

なお、短毛の猫と比べると、ブラッシングなどのお手入れの手間はかかります。]

・短毛猫

短毛の猫は、やや小柄ではあるものの、比較的筋肉質でがっちりした体型が多い傾向です。
運動神経が良く、遊び好きで活発な子がよく見られるのではないでしょうか。

本来、野生の猫は短毛でしたので、性格も野生的な部分が残っていて、好奇心旺盛な面があります。

毛色や模様による違い

①キジトラ猫

鳥のキジの色と、トラのしま模様が合わさったような色と柄を持つのが、キジトラです。
日本で最も多く見かける雑種猫の柄で、猫の祖先のリビアヤマネコと同じ柄のため、性格は野生的で警戒心が強いとか。
ただし、一旦心を許すとデレデレになるという飼い主さんの声もあります。
これは、キジトラ猫は賢いため、人間に甘えることで要望を通しているという説がありますよ。

②茶トラ猫

赤みのあるブラウン(オレンジ色)に、濃い茶色のしま模様を持つ茶トラ。
性格は人懐っこくて甘えん坊。
オスが多いためか、食いしん坊で体の大きい子が多いとか。

③サバトラ猫

サバトラのサバは、魚の鯖に由来しています。
グレー~シルバー系の毛色であることから、「灰トラ」「銀トラ」と呼ばれることもありますよ。

性格は2パターンあり、キジトラのように神経質で警戒心が強い場合と、陽気で明るく人懐っこい場合にはっきりとどちらかに分かれる傾向です。
一説によると、陽気な性格は、洋猫のアメリカンショートヘアなどが混ざっているからではないか?とも言われています。

④黒猫

全身真っ黒な毛に金色の瞳を持つ黒猫。
暗闇に溶け込むような、神秘的な姿が特徴です。

性格は非常に賢く、人の言葉をよく理解するとされています。
そしてクールな見た目とは裏腹に、温厚でフレンドリーな子が多く、そのギャップも黒猫の魅力を高めているようです。

⑤白猫

黒猫とは対照的に、全身真っ白な毛で覆われた白猫。
しなやかで優雅な美しさは、黒猫とはまた異なる神秘性を感じさせます。

高貴な見た目の通り、性格は気が強く、ちょっとわがままかもしれません。
また、繊細で神経質な面も見られるそうです。

⑥灰色猫

灰色(グレー)一色で全身が覆われている猫です。
ロシアンブルーなど純血種が有名ですが、雑種猫にもこの毛色の子がいます。

性格は穏やかで、協調性のある子が多いとか。

⑦三毛猫

白・黒・赤茶(オレンジ)の三色の毛を持つ三毛猫。
「ザ・日本の猫」といった感じで、日本では古くから存在しますが、海外では珍しいためか人気があると言われます。

性格は、独立心に富み、勝ち気で、ツンデレな魅力たっぷりです。

⑧サビ猫

全身が黒と赤茶(オレンジ)の二色が混ざり合った毛に覆われています。
別名「べっこう」とも呼ばれ、模様の出方が様々で、美しく個性豊かな柄が特徴的です。

性格は比較的クールで落ち着いており、ツンデレなところはあるものの、協調性もあるため、飼いやすいと評判です。

⑨ブチ猫

トラ柄や黒・灰色に白い部分が混ざった、ブチ柄の猫もいます。

それぞれの呼び方は、
キジトラと白で「キジ白」、
茶トラと白で「茶白」、
サバトラと白で「サバ白」、
黒と白で「白黒」、
灰色と白で「灰白」もしくは「グレー白」
となります。

そして、おでこから目にかけて八の字の模様が出ていると、「ハチワレ」とも呼びます。
足先だけ白い場合は、「白ソックス」ということも。

それぞれの性格は、そのカラーや柄の猫に近いですが、白の分量によっても性格が変わってくると言われます。
毛柄ごとの詳しい解説については、このチャンネルにありますので、気になった毛柄がありましたらチェックしてみてくださいね。

まとめ・・・動画で観る

雑種であれ純血種であれ、長毛であれ短毛であれ、どんな柄であれ、それぞれに魅力があります。
その猫その猫の特有の個性に気づき、大切に育ててあげたいものですね。

たくましく個性豊かな雑種猫を、動画でご覧ください。

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