【サバトラ猫の特徴】キジトラとの違いや関係性も|猫の毛色と性格

猫の毛柄の種類

珍しくはないのだけれど、探してみると少ないサバトラ猫。
日本で一番多いキジトラと間違われることも多いですが、実は意外な関係性があることをご存知ですか?

今回は、サバトラ猫の柄や性格、暮らし方などを紹介しながら、サバトラの魅力をたっぷりとお届けします!

サバトラ猫の特徴

①サバトラの模様

サバトラとは、明るいシルバーグレーの毛色に、黒色のしま模様が入った柄のことです。
シルバーに輝く毛色に、模様が入る様子が、魚の「鯖」に似ていることからこう名付けられました。

サバトラの正式名称は、「シルバーマッカレルタビー」、または「ブルーマッカレルタビー」で、”灰色の サバ柄の しま猫”という意味を持ちます。

しま模様は、基本的に全体に入っていることが多いですが、しっぽの先にいくほど間隔が狭まったり、先端が黒一色になったりしますね。

また、お腹側や鼻先・手足に白い毛が入る子もいて、白い部分が多いと「白サバ」、サバ模様の範囲が広いと「サバトラ白」「サバ白」と呼んだりします。
さらに、おでこの模様が「八」の字になる「ハチワレ」の猫もいますよ。

そしてサバトラは、短毛と長毛どちらもよく見られるのではないでしょうか。

②サバトラの目の色

サバトラに多く見られる目の色は、グリーンとイエローのグラデーションが美しい、「ヘーゼル」です。
その他にも、ゴールドの「アンバー」や、銅色の「カッパー」といったメラニン色素の多い色合いになることが多いようです。

③サバトラの肉球の色

メラニン色素の多さは肉球の色にも現れ、サバトラの肉球は、ブラックやチョコレートブラウンである場合が多いです。
しかし、サバトラの毛色を持っていても、白の部分が多い白サバのように、メラニン色素が少なければ、ピンクになることもあります。

サバトラ猫の歴史

かつて猫は、「キジトラ」しかおらず、キジトラが変異して他の柄が生まれたそうです。
そして、サバトラのようなシルバーの毛色は、突然変異で生まれたとしても、キジトラのように自然界で目立たない保護色ではないため、生き残りにくかったようです。

サバトラの数が増えるようになったのは、猫がヨーロッパなどの世界中に広まり、人間のペットとして暮らすようになったからだと考えられています。
日本でサバトラ猫の姿が見られるようになったのは、1950年代に高度成長期で西洋化する中で、猫も海外から持ち込まれ、日本にいたキジトラ猫とかけ合わさって誕生したのだとか。

ただし、サバトラのシルバーを作る遺伝子は、あまり強くないため、サバトラ猫は生まれにくく、他の毛色のトラ柄に比べると数は少なめです。

サバトラ猫の性格

サバトラは、野生の影響が残るキジトラの血を引いていますが、キジトラよりはやや穏やかな性格が多いようです。

また、「警戒心が強いか」「人懐っこいか」の両極端に分かれる傾向です。

①1つ目の性格タイプ

「警戒心が強くて臆病」

警戒心が強いサバトラは、神経質で臆病な性格で、飼い主には忠実な一方で、知らない人には懐きにくいところがあります。
信頼関係を作るのに少々時間がかかり、環境の変化をストレスに感じることも多いため、安心して暮らせる環境を作り、慣れるまでそっとしておくことが大切です。

また、神経質なことから、他の猫と相性が悪く、多頭飼いに向かない場合もあります。

②2つ目の性格タイプ

「警戒心が薄く人懐っこい」

人懐っこいサバトラは、とにかくフレンドリーな性格で、飼い主によく甘え、他人に対して自分から近づいていく子もいます。
他の猫とも仲良くでき、多頭飼いにも向いています。

これは、性格が陽気だと言われる、洋猫のアメリカンショートヘアーのような、「クラシックタビー」の血が入っているのではないかと推測する声もありますよ。

警戒心が強いタイプの猫のように、気を使う必要はありませんが、猫に要求されるがままに甘えさせたり、かまい過ぎたりしないよう、節度を持って接しましょうね。

③2つの性格タイプに分かれる理由

サバトラがこのような両極端な性格を持つようになった理由は、外敵から身を守るためだと言われています。
なぜなら、野生の環境で保護色になるキジトラに対し、サバトラの毛色は自然の中でとても目立つのです。
よって、自分の身を守るために、神経質で繊細な性格になった猫と、人間に守ってもらうために人懐っこい性格になった猫に分かれ、両極端な性格になったと語られています。

④サバ白の性格は?

サバトラよりもさらに目立ちやすいサバ白は、自然の中で生き残るために、賢さを身につけたという一説もあります。
つまり、白い部分の多さとともに、警戒心にプラスして気の強さと賢さが加わっていくのだとか。

とはいえ、その説は定かではなく、一方で陽気な面も持ち合わせていて、その時々で違う表情が見られるかもしれませんね。

サバトラと似ている毛柄

①キジトラ

サバトラとキジトラの大きな違いは、毛色です。
キジトラ柄は、こげ茶色ベースに黒いしま模様なのに対し、サバトラ柄は灰色ベースに黒いしま模様です。
少しでも茶系の色が入るとキジトラ猫になるため、サバトラは希少なのだとも言われています。

また、性格にも違いがあり、キジトラは祖先であるリビアヤマネコと同じ遺伝子構造なので、野生的な性格をしていますが、サバトラは、キジトラと他のイエネコとの交配によって生まれたので、キジトラに比べると穏やかな性格と考えられています。

②アメリカンショートヘアー

「アメショー」の相性で親しまれるアメリカ生まれの猫種で、その特徴的なカラーは「シルバークラシックタビー」と言い、サバトラ柄と同様に、シルバーグレーの地色に黒い模様が入っています。

見分け方は、サバトラの方が規則的な細めのしま模様で、アメショーはお腹部分を中心にうずまきのような模様が見られます。
しま模様もサバトラよりも1本1本が太く、はっきりしているのが特徴です。

なお、アメショーはシルバーの毛色だけでなく、茶色やクリーム色もあります。

まとめ

シルバー混じりの美しい毛色に、なんとなく洋猫っぽい雰囲気のサバトラ猫、そのルーツを聞くと納得の性格です。

動画で観る

そんな素敵なサバトラ猫を、動画でご覧いただけます。

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