顔や耳、しっぽなどに濃い色がつき、グラデーションカラーになっているのが特徴のシャム柄猫。
ポインテッド柄とも言いますね。
今回は、そんなシャム柄猫の魅力をご紹介します!
シャム柄猫の11の魅力
①シンプルに美しい
ポインテッドの猫の代表、シャム猫。
シャム猫のルックスはすべてのシャム柄の猫の基本形とも言えます。
そのシャム猫の特徴といえば、手足が長く、ほっそりとしなやかな体つきをしていることではないでしょうか。
全体的に筋肉質で、シュッとしたモデル体型です。
そして、顔の形はくさび形で耳は大きめ、何より青いアーモンド形の目が魅力的ですね。
シャム系の猫は、遺伝子の関係で色素が薄いため、すべて青色の瞳を持つのです。
そのエレガンスで優雅な姿に虜になるファンも多いでしょう。
なお、一部には丸顔でがっしりとしたシャムもいるらしいですよ。
②毛色が変わる
シャム柄の猫は、なんと毛の色が変わるという特徴を持っています。
それは、2005年に発見された、「サイアミーズ遺伝子」というメラニン色素の合成に関わる遺伝子の影響です。
ちなみにシャム猫のことを、サイアミーズとも言います。
どういうことかというと、このサイアミーズ遺伝子は温度が低くなると働き始めるため、シャム柄猫の毛の色は温度が低いほど濃く発色し、高いほど白っぽくなります。
つまり色が濃い場所は体温が低いということです。
生まれたばかりのシャム柄猫は、母猫の胎内で温められていたため、白猫のように真っ白なんだとか。
それが生まれたとたん、しっぽや足、耳、顔などの末端が冷えることで、サイアミーズ遺伝子が働き始め、体温の低い部分は次第に濃い色になっていくのです。
さらに、同じ猫でも気温の低い冬は色が濃く、気温の高い夏は色が薄くなります。
同じ猫なのに、毛色の変化を楽しめるということですね。
③もとはタイ王室の猫
シャム猫の起源は、今から700年近く前といわれていて、もともと東南アジアのタイにいた猫です。
タイの国名が当時シャムであったことから、シャム猫と呼ばれるようになりました。
そしてシャム猫は、シャム王国の王族だけが飼うことを許されていたそうです。
由緒正しい、気品のある猫だったのですね。
それから18世紀に、タイに駐在していた英国大使が帰国の際、王様から2匹のシャム猫が贈られ、世界的にシャム猫が知られるようになりました。
そして、改良されながら急速に世界各国に広まったそうです。
日本では1950~60年代にシャム猫の大ブームが起きました。
④様々な色や模様がある
シャム柄のポイントカラーには、実は色が違っていたり模様がついていたりする場合があります。
色は、大きく分けると次の4色に分類されます。
黒に近いこげ茶色が入る「シールポイント」、ミルクチョコレートのような色がついた「チョコレートポイント」、青みがかったグレーの「ブルーポイント」、そしてピンクが混じったようなグレーが入る「ライラックポイント」です。
さきほどの話にもあったように、毛色が変わるシャム柄ですので、年齢とともに顔や体の末端だけでなく、胴体にもうっすら色が入ることが多いでしょう。
そして、ポイントカラーに模様が入っているのは、雑種のシャムミックス猫によく見られます。
ブチ柄やハチワレ、サビ、トラ柄など、とても個性的な柄ですね。
トラ柄とシャム柄が混ざると、専門用語で「リンクスポイント」と呼ばれ、キジトラのような色だと「チョコレートリンクス」、サバトラのような色だと「ブルーリンクス」、茶トラのような色だと「レッドリンクス」となります。
日本語では、「シャムトラ」という愛称もありますよ。
⑤おしゃべりで社交的な性格
シャム柄の猫は、とても社交的な傾向があります。
人と一緒にいることが楽しく、常に輪の中心にいたいタイプで、家に帰ると玄関でニャーニャーと迎えてくれたり、家の中では後ろをついて回ったりと、常に誰かと一緒にいたがります。
そしてとてもおしゃべりで、話しかけるように鳴くこともあるほど、人とコミュニケーションをとるのが大好き。
かなり懐きやすいタイプですね。
ただし声が大きいので、静かに過ごしたい人とは合わないかもしれません。
猫とわいわい賑やかにやりたい人と合うでしょう。
⑥運動神経が良く遊び好き
シャム系の猫は遊びの達人です。
そしていたずら好きなエンターテイナーでもあります 笑
おもちゃを追いかけたり、宙返りをして飛びかかったり、激しい動きで遊ぶこともしばしばあるでしょう。
楽しみを常に探し続ける冒険心には脱帽ですね。
集中力が高いため遊び始めたら止まることがなく、相手をする人間側にも体力が必要です。
⑦お手入れしやすい
純血種のシャム猫の毛は短くシングルコートです。
その血の入った短毛のシャム柄猫も、シングルコートであることが多いですね。
たまに軽くブラッシングするだけでつやつや美しい被毛を保ってくれるので、忙しい方にとってはありがたい話でしょう。
⑧猫アレルギーが出にくい
アレルギーが出ない猫種は存在しませんが、シャム猫は比較的アレルギーが出にくいと言われます。
というのも、アレルゲンは猫の皮脂腺で生成され、猫の毛皮についていることが多いそうです。
つまり、シングルコートで抜け毛が少ないシャム猫は、アレルギーが出にくいということになります。
とはいえ、純血種のシャム猫でなければ、シングルコートかどうかははっきりしませんので、いずれにせよ猫アレルギー持ちの方は注意してくださいね。
⑨色々な猫種がいる
シャム柄の猫はシャム猫だけでなく、雑種の猫や、品種として確立したシャムミックス猫もいます。
シャム猫は700年近くの歴史があるため、その長い歴史の中で新たな品種へと派生し、定着していったのです。
その種類は12種類にも及ぶと言われ、短毛種ではオリエンタルやバーミーズ、長毛種ではヒマラヤンなどが有名です。
また、シャムミックス猫とは言わなくても、ポインテッド柄で有名な猫として、ラグドールもいます。
シャム猫と言えば短毛のイメージですが、よく見ると長毛種のシャム柄(ポインテッド)もあるんですね。
ちなみに長毛種のポインテッドは、短毛種に比べて性格が大人しい傾向にあるのだとか。
⑩賢く好奇心旺盛
シャム柄猫は賢く好奇心旺盛なので、問題を解決し、革新的な解決策を見つける才能があります。
例えば、閉められたドアを開けたり、隠したおやつを探し当てたり。
その鋭い知性に対抗して、イタズラ対策をするのに苦労するでしょう。
とても探究心が強く、新たな発見を常に探し続けているようです。
ペットというよりも、やんちゃな3歳児みたいですね。
⑪犬っぽい忠誠心がある
シャム柄猫は人が好きなため、飼い主に対して犬っぽい忠誠心が見られることがあります。
そのうえ賢く好奇心が強いためトレーニングやしつけができることがあり、猫の天才と言われます。
遊び好きで好奇心旺盛なシャム柄猫は、知的な刺激を求め、新しいスキルを習得しチャレンジすることを楽しむのです。
喜んでその知性を披露したり、新しい芸を学んだり。
情報を吸収し、新たな知識を誇らしげに見せてくれる姿が、とてもかわいらしいですね。
まとめ
シャム柄猫のさまざまな魅力をあげましたが、一方で、ちょっとわがままな性格が難点だといわれることもあります。
しかしそれも踏まえて、一度飼うとハマってしまう人が続出すると言われていますよ。
気品のある見た目に反して、やんちゃで楽しいことが大好きという、そのギャップがなんともかわいらしいですね。
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