猫好きなら知っておきたい世界11か国の猫の迷信!一方、日本は?

猫雑学

猫は長い間、世界中で迷信が伝えられてきました。
それは、神聖なものから誤った悪の解釈まで…

今回は、そんな猫の迷信をご紹介します!
世界中で、どんなことが伝えられているのでしょうか?

世界各国の猫の迷信

①エジプト

古代エジプトでは、猫は神聖な生き物であると信じられ、神様のように崇拝されていました。

それが分かる例として、エジプト神話には、バステトという猫の女神が登場します。
バステトは豊饒・出産・家庭の女神であり、その見た目は、黒猫の姿であったり、黒猫の頭を持った女性として描かれています。

また、古代エジプトでは、お墓に悪霊が入ってきて死者を悩ませることのないよう、墓の外に猫を置く習わしがありました。
つまり、猫は飼い主に幸運と繁栄をもたらすと信じられていたのです。
猫を殺すことは死罪でさえあったそうですよ。
猫が亡くなると、飼い主は哀悼の意を表して眉毛を剃るほどだったとか。

②イタリア

イタリアにも猫に対する迷信が色々あります。

まず、猫がくしゃみをすると縁起がいいといわれるそうです。
もし飼い猫がくしゃみをすればお金が入ってくるし、結婚式の日に花嫁が猫のくしゃみを聞いたら、結婚生活がうまくいくことを意味するのだとか。
猫のくしゃみの音が聞こえたら、幸運の兆しなのですね。
ただし、猫のくしゃみが1回なら縁起がいいですが、3回だと風邪をひく前兆とも言われるんですって。

その他には、ヨーロッパで一般的に知られている、黒猫は不吉であるという噂は、イタリアにも広まっています。
たとえば、黒猫が病人のベッドに座っているのは死が差し迫っている兆候であると言われることもあるそうですよ。
また、イタリアでは魔女狩りが行われていた影響が強く、以前は黒猫というだけで年間6万匹もの猫が迷信を信じる市民によって殺害されていました。
最近では動物愛護団体が立ち上がったことでこの虐殺の風潮が終わり、11月17日が「猫の日」とされています。

③イギリス

イギリスでは逆に、黒猫は幸運の象徴と考えられています。
たとえば、黒猫が道を渡ったり自宅に入ってきたら大変縁起が良いとされており、黒猫が家に住みついたら、さらに幸運だともいわれています。

また、結婚祝いに黒猫を贈ると、新婦に幸せが訪れると信じられています。
黒猫は新婚夫婦に愛情深く、幸せで、健康的な結婚生活をもたらすと考えられているのです。
しかし、若い女性が猫のしっぽを踏むと、その年は結婚できないとも言われているのだとか。

その他に、猫が海で嵐を引き起こすという古い伝説もあります。
そのストーリーは、昔、ある女性が魔女の疑いでイギリスの船から海に投げ込まれたことから始まります。
それ以来、その女性が四つ目の猫として海に出没し、嵐を呼び起こして船を呪うようになったのです。
そのため現在でも、イギリス諸島の漁師たちは、彼女の幽霊による難破を避けるために、お供え物を船外に投げ捨てているそうですよ。

④オランダ

オランダの猫の迷信はちょっと珍妙です。
それは、猫の前で秘密を話すとバラされる、というものです。

つまり、オランダでは猫は大のウワサ好きとして知られていて、猫があなたの知られたくない暗い秘密をべらべらしゃべる、ゴシップ好きな生き物だと信じられています。
そのため、オランダ人は同じ部屋に猫がいるとき、プライベートな会話をしないようにして、猫に秘密を聞かれないようにするのだとか。

⑤インド

古代ヒンドゥー教では、猫は出産と多産の象徴であると信じられていました。

そしてインドの風水では、猫が子猫を産むと、悪霊を追い払い、家族を3ヶ月間守ってくれると考えられています。
例えば、人が家を出るときに猫がニャーと鳴くのは、命に危険が及ぶ前兆を教えてくれていて、さらに、猫が人を追って家から出る場合は、近い将来経済的に豊かになることを暗示しているのだとか。

特に、灰色の猫は幸運だと考えられているようですよ。

⑥ロシア

ロシアでは、ペットとして最も一般的なのが猫です。
猫に関する迷信が数多くあるのも不思議ではありませんね。
まず、ロシア原産である、灰色の毛色が美しい「ロシアンブルー」は、幸運を呼ぶ猫だと考えられています。

また、新しい家に引っ越すときは、必ず最初に猫を入れるべきであると信じられていて、猫が入りたがらない場合は、不運の兆しと考えられているそうです。
さらにこの、猫を最初に家に入れる理由には、猫には「9つの命がある」と信じられているということがあります。
猫が先に家に入って、安全だと確認してもらい、飼い主もそれに従うのです。

一方、黒猫はまったく異なる見方をされていて、黒猫が同じ道を同じ方向に歩いていると不幸をもたらすと信じられているため、黒猫が前を横切ったら、悪運を追い払うために道の反対側に移動するなどの迷信があります。

⑦アメリカ

アメリカ南部では、猫を溺死させた者は悪魔によって厳しい罰を受けると信じられていました。
猫が墓の上に座っている場合、それはその人の魂が悪魔に取り憑かれていることを意味します。
逆に、2匹の猫が墓をめぐって争っている場合、天使と悪魔がその人の魂をめぐって争っていると考えられます。

それから、日中に白猫を道で見かけたり、白猫の夢を見たら、それは幸運の兆しです。
ただし、夜に白い猫を見るのは不吉だと考えられています。

さらにはポップカルチャーでは、猫はなかなか結婚できない独身者の象徴になっていますが、伝統的には、猫は結婚願望の強い女性の助けになってくれると言います。
結婚したい女性は猫に自分の靴でエサを与えるといいのだとか。

⑧アイルランド

黒猫の胸にほんの少しだけある白い毛の部分をエンジェルマークと呼び、「天使が触れたあと」などと言われます。
アイルランドでは、このエンジェルマークのある猫は妖精と言われ、神聖視されているそうです。

そのほかに、5月に生まれた子猫は厄介者であるという奇妙な言い伝えもあり、ヘビを家に持ち込むと考えられているのだとか。

それから、猫を殺すと17年間不運が続くという迷信もあったり、月明かりの下で黒猫が行く手を横切ったら、伝染病で死ぬことを意味したりと、様々な伝説を生み出しているようです。

⑨フランス

南フランスでは、黒猫は「魔法の猫」とされ、黒猫にエサをあげて敬意を持って接すると、幸運が訪れるという地元の迷信があります。
しかし、フランスの他の地域では、他のヨーロッパ諸国同様、黒猫は悪と関連付けられています。
ここもまた、黒猫が目の前を横切るのは不吉だと考えられている国なのです。

そして、猫を腕に抱いて川を渡ると、愛する人が亡くなるのでタブーとされていたり、イタリア同様、結婚式の日に猫が花嫁の近くでくしゃみをすると、その結婚は愛と繁栄に満ちたものになると信じられていたりと、あらゆる迷信がありますよ。

⑩中国

日本では、「猫が顔を洗うと雨が降る」と言いますが、中国では「猫が顔を洗うと客がやってくる」という迷信があります。

猫が顔を洗う時、前足を耳の後ろから回して顔の前に持ってくるその動作は、あたかも前に向かって手招きしているようですよね。
人々は猫のこの動作を観察して、それが客を招き寄せることを連想したそうです。
これが日本に伝わり、「招き猫」が生まれたとも言われていますよ。
そしてこの日本と中国の相通じる文化的背景の下、「招き猫」は日本から中国へも広まっていったのです。

⑪日本

ご存知のように、日本では猫は幸運をもたらすと考えられています。
先述の「招き猫」もそうですが、「かぎしっぽ」の猫は、蔵の錠前のような形のしっぽが、財産を守ってくれると言われ、商売繁盛のお守りでした。
また、日本では20年以上生きた猫はしっぽが二又に分かれ、「猫又」という妖怪になるとの言い伝えもあったことから、しっぽが比較的短いかぎしっぽの猫が好まれていたとも言われています。

それから黒猫に対する考え方も西洋とは対照的です。
日本では黒猫もまた幸運をもたらすものと考えられていて、最強の厄除けパワーで家を守ってくれる存在になっています。

まとめ・・・動画で観る

昔から神として崇拝されたり悪魔として恐れられたり、様々な歴史の中で人間に翻弄されてきた猫。
それでもいつもマイペースに、私たちに寄り添ってきてくれた猫。
そんな素晴らしい猫たちを、動画でもご覧ください。

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