日本で最もポピュラーな「タビー」猫ですが、実はタビーの中にも種類があり、珍しいタビー柄も存在します。
この記事では、そんなタビーの種類や特徴・性格について解説します。
タビーとは？
タビー（Tabby）とは、英語でしま模様のことをいいます。
これは、動物の被毛にあるしま模様のことを指していますが、中でも猫を対象に使われることが多いです。
また、タビーの意味には、はっきりとした しま模様だけでなく、トラ柄やブチ、斑点なども含まれます。
タビーの種類 特徴・性格
①マッカレルタビー（トラ柄）
日本に最も多い猫の模様と考えられるのが、「マッカレルタビー」です。
そもそも、イエネコのルーツとなったリビアヤマネコに一番似ているのが、「キジトラ」と呼ばれるマッカレルタビーです。
では、「マッカレル」とはどんな意味なのでしょうか？
マッカレルは魚のサバのことで、サバに似た模様だったことからそう名付けられたとか。
サバと言っても、毛色は様々あります。
茶色ベースの「キジトラ」はブラウンマッカレルタビーと呼ばれ、猫本来の毛柄を受け継いでいるため野生の警戒心が失われておらず、運動能力の高いワイルドな子が多いようです。
そしてオレンジ色ベースの「茶トラ」は、レッドマッカレルタビーと呼ばれ、性格は人懐っこくて甘えん坊でよく食べるという特徴があります。
さらにシルバーベースの「サバトラ」は、シルバーマッカレルタビーと呼ばれ、キジトラと洋猫の交配で生まれたことから、キジトラの野性味を残しつつもキジトラより穏やかな性格と言われます。
警戒心が強い反面、人懐っこい面も持ち合わせています。
②クラシックタビー（雲型）
クラシックタビーとは、アメリカンショートヘアーに代表される柄で、しまが太めで、横腹には渦巻き模様、肩には蝶のような模様が入ります。
カラーはシルバーやブラウン・オレンジ・クリームなど様々です。
元々、野生猫には存在しない模様でしたが、中世のイギリスで突然変異によって生まれ、その後ヨーロッパやアメリカに広まっていきました。
イギリスでは雑種猫の8割がこのクラシックタビーと言われています。
また、アメリカンショートヘアーも品種改良などで生まれた猫ではなく、アメリカで自然に存在していた猫だとか。
性格は品種によっても違ってくるのですが、アメリカンショートヘアーは開拓者とともに生き、せっせとネズミ退治を行っていたことからも、活発で明るくたくましく、物怖じしない猫が多いと言われます。
遊び方もパワフルなので、体力がある人向けの猫です。
スコティッシュフォールドのような品種であれば、この柄でもおとなしい傾向があるとか。
③スポテッドタビー（ヒョウ柄）
スポテッドタビーは、体の両側に点々とした斑点模様があります。
この模様にも2パターンあり、「ベンガル」のようなヤマネコとの交配で生まれたヒョウ柄は、「ロゼット」と呼ばれます。
「エジプシャンマウ」や「雑種猫」は、トラ柄のしまが途切れて自然発生した斑点模様です。
性格は品種にもよるのですが、ベンガルは、ワイルドな見た目から想像がつかないほど甘えん坊で社交的、運動神経抜群で高いところも大好き水も怖がらずしつけもしやすいそうです。
ベンガル以外の品種は、人見知りなこともあるそうですよ。
④アグーティータビー（アビシニアン柄）
このアグーティータビー、しま模様と言われてもピンとこないのではないでしょうか。
アビシニアンに代表される「アグーティー」は、一見すると無地に見えますが、毛1本1本に3～4色のしま模様が入るため、光が複雑に反射し、独特の光沢を生み出しています。
額に「M」のマークがあるのは、しま模様の猫の特徴ですね。
しま模様の見えにくさとは対照的に、遺伝しやすい毛柄で、他のしま模様と掛け合わせても優先的に現れます。
また、毛色で多いのは、
赤みが強い「レッド」、黒に近い茶系の「ルディ」、セピア色っぽい「セーブル」の3色です。
代表的な猫種は、アビシニアンのほか、ソマリやシンガプーラなどで、性格は総じて賢く甘えん坊、活発で遊び好き、鈴のように小さく軽やかな鳴き声です。
⑤ゴーストタビー・ブラックスモークタビー
成長の段階で消えてしまうしま模様のことを、「ゴーストタビー」と言います。
ロシアンブルーでよく見られ、子猫の時はしま模様があったはずが、成猫になると消えてなくなってしまいます。
また、「ブラックスモークタビー」と呼ばれる黒トラ猫は、成猫になってもうっすらと縞模様が残る子がいて、毛先は黒色をしていますが根元の色は白や薄いグレーです。
黒猫にシルバーの遺伝子が加わったため、このような色になるそうです。
この黒トラ猫の性格は、穏やかで協調性があり、おっちょこちょいな面も見られるようです。
まとめ・・・動画で観る
同じタビー柄でもこんなに様々な個性があるなんて、猫の模様って本当に神秘的ですね。
あなたの推しタビーはどれでしたか？
動画👇でもご覧いただけます。
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