今回は、トラ猫の中でもちょっと珍しい毛色をご紹介します!
よく見ると、あなたの猫もそうかもしれません。
最後の動画で実際の毛色も確認できますよ。
珍しいトラ猫の毛色 5選
①麦わら猫 (ブラウンパッチドタビー)
麦わら猫とは、キジトラと茶トラ(赤トラ)の毛柄をパッチワークのように貼り合わせたような毛色で、しま模様の柄があるのが特徴です。
英語では「ブラウンパッチドタビー」と呼ばれ、「パッチ」はパッチワークのパッチ、「タビー」とは猫のしま模様のことです。
なお、お腹などが白い場合には、「縞三毛」と呼ばれ、英語では「ブラウンパッチドタビー&ホワイト」と呼ばれます。
黒と茶色の毛色が同時に現れるということは、三毛猫と同じく、麦わら猫のほとんどがメスとして誕生するということですね。
麦わら猫が珍しいと言われる理由の一つとして、その見た目からキジトラ猫やサビ猫と思って飼われていることが多い、ということもあります。
では、それぞれどうやって見分ければ良いのでしょうか?
キジトラ猫は、こげ茶色をベースに黒いしま模様が入っているのが特徴ですが、麦わら猫の場合は、そのキジトラ猫の毛色に茶トラのようなオレンジの毛色がまだらに入っていることで見分けられます。
また、黒とオレンジのまだら模様のサビ猫との違いは、麦わら猫にはトラ猫の特徴であるしま模様があるということです。
そして、しま模様があるトラ猫の遺伝子を持っている麦わら猫には、目の周りや口周り、アゴの色が白っぽくなるという特徴があります。
これはライオンやトラにも見られる特徴だそうです。
それから、トラ猫には耳の縁に色がつかないという特徴もあります。
サビ猫の場合は、耳の縁にも色がついているのです。
しかし、サビ猫や麦わら猫は、成長につれて柄が変化することも多く、サビ猫と言われて飼っていたけれど実は麦わら猫だったということもあるようですよ。
どちらにせよ、愛情を持って育ててあげたいものですね。
ちなみに、麦わら猫の性格の特徴として、キジトラ猫っぽい警戒心の強さや野生味が見られるものの、メス猫らしく遊び方は大人しく、気が強いところもあると言われます。
②ブルータビー
ブルータビーは、キジトラ猫やサバトラ猫に毛色を薄くする遺伝子が入ることで、本来黒色になる部分がグレー(ブルー)になっています。
パステルカラーのキジトラ・サバトラといったところです。
トラ猫のことを英語で「マッカレルタビー」と言い、キジトラ猫は「ブラウンマッカレルタビー」、サバトラ猫は「シルバーマッカレルタビー」ですので、毛色が淡くなると「ブルーマッカレルタビー」というわけですね。
ちなみに先ほどの麦わら猫も、毛色を淡くする遺伝子が入ると「ブルーパッチドタビー」になり、別名「パステル麦わら」とも言います。
また、トラ猫ではないですが、アメリカンショートヘアーのような渦巻き模様のしま模様(クラシックタビー)にも、「ブルークラシックタビー」という毛色が存在するそうですよ。
性格は、警戒心が少し強めで、神経質な子が多いと言われます。
静かな生活を好む子が多いようですが、中にはハイテンションではしゃぎ回る活発な子もいるのだとか。
③クリーム猫(クリームタビー)
クリーム猫とは、茶トラ猫に、毛色を淡くする遺伝子が入ってクリーム色になった猫のことです。
「クリームマッカレルタビー」とも呼ばれ、ミルクティーのようなやわらかい色をしているのが特徴になります。
しま模様があるため、色の濃さにより変化があり、ベージュに近い薄いクリームからオレンジがかった温かみのあるクリームまで、さまざまなバリエーションがありますよ。
性格は、茶トラの性格が出ていて、基本的には人懐っこく甘えん坊、穏やかでおっとりしているようです。
しかし、見知らぬ人に対しては慎重になる傾向も。
ちなみに、クリームと白い毛のまだら模様だと、「クリーム&ホワイト」と呼ばれ、白の毛色の割合が多くなると用心深い性格が出てくるかもしれません。
④シャムトラ猫(リンクスポイント)
シャムトラとは、シャム猫のように顔や足、耳、しっぽといった体の先端に色が濃くついていて、しま模様がある猫のことです。
こういった、体の先端に色がついている毛柄を、ポイントカラー(ポインテッド)と言いますが、現れる色が単色である場合はソリッドポイント、シャムトラのようにしま模様が出ていればリンクスポイント(タビーポイント)と呼ばれます。
体の部分によってグラデーションのように色が変わるのは、温度が低い場所の色が濃くなるという遺伝子の性質を持っているためで、同じ猫でも夏と冬では毛の色が変わることもあります。
また、子猫のときは、母親のお腹の中で温められていた影響で真っ白であることが多いです。
成長とともに色が変わるのも、この猫の魅力ですね。
それから、色味にも種類があり、こげ茶色のしま模様の「シールリンクス」、灰色のしま模様の「ブルーリンクス」、オレンジ色のしま模様の「レッドリンクス」などが見られますよ。
特にブルーリンクスのシャムトラは、グレー地にしま模様があるためサバトラと間違われることも多いようです。
また、レッドリンクスは先ほどのクリーム猫に見えることも。
シャムトラの場合は、シャム猫の特徴でもあるブルーアイであることが見分けるポイントになります。
ポイントカラーの猫は、メラニン色素が少ないため、瞳が青いのです。
吸い込まれるようなブルーですね。
そして、ポイントカラーの猫全般に共通する性格として言えるのは、活動的で感受性が高く、ちょっとわがままさんだそうです。
初めての人や物への警戒心は強いのですが、飼い主に対しては愛情深く、甘えたがりで、ときには犬のように忠実なこともあるのだとか。
⑤黒トラ猫(ブラックスモークタビー)
黒トラ猫とは、黒猫でうっすらしま模様のある猫のことを言います。
かなり珍しいタイプのトラ猫ですね。
英語では「ブラックスモークタビー」と呼ばれていますよ。
毛先が黒色をしていて、全体的には黒色に見えますが、根元の色が白や薄い灰色になっており、黒猫っぽいのにしま模様があるように見えるのです。
そのため、しま模様の見え方は個体差があり、くっきり見える子もいれば、うっすらと見える子もいます。
トラ猫というのは、しま模様の毛柄になるアグチ遺伝子というものを共通して持っています。
しかし、黒トラ猫の場合は、アグチ遺伝子ではなく、黒猫にシルバー遺伝子という毛の根元を白くする遺伝子が加わることで産まれてくることが分かっています。
よって、他のトラ猫とはまたちょっと違った、珍しいしま模様になるのですね。
さらに、子猫の頃ハッキリと見えていたしま模様が成猫になるにつれて見えにくくなる場合があります。
これは、「ゴーストタビー」とも言われ、子猫のときにだけ一時的に薄いしま模様が出るそうです。
つまり、成長とともにしま模様が消えるのであれば、ブラックスモークタビーではなくゴーストタビーということになりますね。
そして、黒トラ猫の性格ですが、黒猫とよく似ており、穏やかで協調性のある子が多いとと言われています。
また遊びに夢中になると周りが見えなくなり、高いところから落ちてしまうようなおっちょこちょいな一面もあるようです。
もし家に黒トラさんがいたら、ケガをしないように気をつけてあげてくださいね。
まとめ・・・動画で観る
トラ猫と言えば、キジトラ・サバトラ・茶トラが有名ですが、他にも色々なトラ猫がいて、猫の模様のバリエーションの豊かさには驚かされますね!
そんな珍しいトラ猫たちを動画?でご覧ください。
コメント