いくつ知ってる?メス猫の面白い真実11選

猫雑学

以前に、オス猫の驚くべき真実をご紹介しましたが、今回は、メス猫に関する話題です。

女の子の魅力は、かわいいだけではありません。
驚くような真実も出てきますよ。

メス猫の事実

①一度に複数の父親の子を産むことができる

驚くべき話ですが、猫はすでに妊娠していても、さらに新しい子猫を妊娠することがあります。
そのため、「一緒に生まれてきた子猫ではあるけど、父親は子猫によってバラバラ」ということも起こるのです。
いったいこれはどういうことなのでしょうか?

人間の場合、ひとつの受精卵が着床した時点で、妊娠期間に入り、基本的には別の精子を受精することはできなくなるため、父親の違う子供を一度に妊娠するということはほとんどありません。
しかし、猫の場合は、複数のオス猫の精子が、同時に着床することもあり、そうなった場合、同じ子宮の中で父親の違う子猫を、同時に妊娠できるのです。

また、妊娠中でも妊娠ホルモンが低レベルだと、再度発情期を迎えることがあります。
その結果、おなかの中に「最初の子猫」と「新しく受精した子猫」が共存することになるのです。
これを『重複妊娠』と言いますが、これには問題もあり、「最初の子猫」を産むための陣痛で、成長しきっていない「新しい子猫」も産まれてしまうことが多いのだとか。
未熟児で産まれた子は、無事に成長することが難しくなってしまいます。

では、複数の父親から生まれた子かどうかはどうやって判断できるのでしょうか? 
それは、子猫の毛色がさまざまであるかどうか、また、大きさや特徴が全く違っているかどうかで分かることがあります。
ただし、父親同士が似ている場合もありますので、たとえ子猫がかなり似ていたとしても、必ずしも同じ父親を持っていることを意味するわけではありません。

また、猫が一度に産む子猫は平均4匹で、多くても母猫の乳首の数を超えない8匹までが普通です。
どの動物も、母猫の乳首の数が不足しないようにできているのが自然の摂理ですので、一度に10匹以上生まれることがあれば、もしかすると、この『重複妊娠』なのかもしれません。

②猫の世界最高齢のギネス記録はメス

ギネス世界記録に登録されている最長寿の猫は、アメリカに住んでいた「クリーム・パフ」という名前のメス猫で、なんと38才と3日も生きました。
2005年に亡くなりましたが、未だにその記録は破られていません。

そして、現在存命の猫の中でギネス記録最長寿の猫は、イギリスで暮らすサビ猫の「フロッシー」、現在27歳です。
こちらもメス猫で、今は目はあまりよく見えず、耳も聞こえないものの、健康状態は良好だそうです。

それから、ギネスには残念ながら認定されていませんが、日本で最高齢の長寿猫は、36歳まで生きた「よも子」だと言われています。
昭和10年に青森県で飼われていたトラ柄の短毛猫で、こちらもまたメスですね。
上野動物公園に呼ばれ、最高齢の長寿猫として表彰された記録もあるそうですが、36才だという証拠がないことからギネスにのることはできなかったようです。

③右利きが多い

意外ですが、人間に利き手があるのと同じように、ほとんどの猫にも利き足があるそうです。
例えば、食べ物に手を伸ばす、階段を上がる、物をまたぐなどの場面で利き足を使うことがあります。そして、さらに興味深いのは、利き足の好みが性別によって異なるという研究結果があり、猫の場合、オスが左利き、メスが右利きになりやすいそうです。
実際に猫で行った検証では、メス猫の 52% が右利き、27%が左利きだったのだとか。

ちなみに、利き手の性差は人間にも見られ、人間の男性も女性と比べて左利きが多いようです。
この違いがなぜなのかははっきりしていませんが、性ホルモンの影響で、右脳型になるか左脳型になるかで利き手に傾向が現れるのではないかと考えられています。

④平均寿命が長い

データ上では、メス猫はオス猫よりも、平均して1~2年長生きする傾向があることが分かっています。
ただし、性別によって平均寿命が異なることの根本的な要因は分かっていません。

それよりも、猫の平均寿命を上げる要因として、他の可能性がはるかに高くなってきます。
例えば、室内飼いか外飼いかでもかなり平均寿命が異なることを、こちら?の記事でもご紹介しました。

平均寿命には個体差もありますので、性別による平均寿命の前後はあくまでも傾向として捉えておくとよいでしょう。

⑤避妊手術を受けると長生きする

460,000 匹の猫のデータベースに基づいて行った研究では、避妊手術を受けたメス猫は避妊手術をしていないメス猫より39%長生きすることがわかりました。

これにはいくつかの理由があり、まず、避妊手術を受けたメス猫は、卵巣や子宮が摘出されるため、卵巣がんや子宮がんのリスクが完全に排除されます。
また、乳腺腫瘍や生殖腫瘍、乳がんも、かなり高い確率で予防できるそうです。
そして、ほぼ確実に死に至る重度の子宮感染症であると言われる、子宮蓄膿症も避けることができます。
つまり、猫が致命的な病気にかかる可能性が低くなるため、長生きする可能性が高くなるというわけです。

さらには、猫は発情期になるとソワソワしたり大きな声で鳴いたりします。
交尾ができないのに発情だけを繰り返すのは猫にとってストレスになり、体調を崩してしまうことも…。
発情期は精神的にも肉体的にも消耗するため、避妊することでそのストレスを取り除くことにもなるのですね。

⑥メス特有の毛色がある

猫の模様のうち、サビ・三毛・麦わらは、ほとんどメスしか存在しません。

サビ            三毛            麦わら

サビ猫は、黒とオレンジ色のまだらで、べっ甲のような二色の毛色を持ちます。
三毛猫は、白をベースにオレンジと黒の斑点が入った三色の毛色です。
そして、麦わら猫は、オレンジ色の茶トラ柄と、こげ茶色のキジトラ柄がパッチワークのように混ざった模様をしています。
これらの猫は、オレンジ色と黒色の毛色を持つことが特徴です。
そして、2色以上の毛色を持つのは、メスがほとんどなのです。
なぜなら、メスは2本のX染色体を持ち、オスは1本のX染色体と1本のY染色体を持っており、毛色の遺伝子はX染色体に1つずつのるため、オスは2色以上の毛色が現れにくいということになります。

ただし、例外もあり、稀にX染色体2本とY染色体1本を持って生まれるオスがいて、その場合、オスのサビ猫や三毛猫、麦わら猫が生まれる可能性があります。
とはいえ、その確率はかなり低く、サビ猫・三毛猫・麦わら猫のオスは約3,000匹に1匹だそうです。

⑦子猫でも妊娠する可能性がある

メス猫はオス猫よりも性的な成熟が早いと言われています。

平均的なメス猫は生後6~9ヶ月の間に最初の発情期に入りますが、春先に生まれたメスの子猫はその年の秋には出産可能になることもあるため、場合によっては生後4ヶ月で成熟します。
つまり、猫は生後4ヶ月から発情期を始めることができるため、まだ子猫だと油断していると、子猫が産まれて慌てることになりかねません。
繁殖することを望まないのであれば、避妊手術は早い方が良いですね。

また、品種によっても成熟に差があり、例えば、シャム猫は生後4ヶ月程度で早く成熟することが知られていますが、ペルシャ猫は生後12ヶ月近くで成熟する傾向があります。

⑧オスより里親が見つかりにくい

猫の保護施設では、メス猫のほうがオス猫よりも長く滞在する傾向があるそうです。
具体的な調査結果によると、メスは平均8.3ヶ月、オスは平均6.4ヶ月施設にいたのだとか。
これはおそらく、オス猫の方がメス猫よりも甘えん坊で愛情深いと信じられているためと考えられます。
しかし、猫の愛情度合いや性格は育った環境にもよります。
また、個体差はありますが、メス猫の方が大人しく飼いやすい場合もありますので、猫を迎え入れる場合は、その子との相性などを重視すると良いかもしれませんね。

⑨群れをつくって行動する

野良猫の中で群れを作るのは、主にメス猫とその子猫たちです。
たいてい親子や姉妹など血統的なつながりがあります。
大きな群れは、こうした幾つかの家系が集まったものです。
そうやってメスは一緒にいて、お互いに助け合って子猫を育てたり守ったりする傾向があります。
一方、オスはその集団で生まれても、5~6ヶ月するとその集団から追い出されてしまいます。
なぜなら、近親交配を避けようとする猫の本能ゆえなのです。

そのため、野良猫のオスは基本的に単独生活をしますが、血縁関係のあるメス猫集団の近くになわばりを持つようになるそうですよ。

⑩ボス猫になることもある

一般的にはメス猫は穏やかな性格で、攻撃的ではないため、地域のボス的存在になるのはオス猫だと考えられます。
しかしメス猫が自分の領域を守り、ボス猫の座に君臨していることもあるようです。

野良猫の場合、住んでいる地域によってはオス猫がほとんどいないため、メス猫がボス猫の役割を担っていることがあるのです。
ボス猫の条件は、喧嘩が強く、侵入者の侵略を阻止できる力を持っていることなので、この条件を満たしていればメス猫がトップに君臨することもあり得るのですね。

⑪最も人気のある名前は「○○」

メス猫にもっともよく付けられる名前は「モモ(もも)」だそうです。
かわいらしい女の子の雰囲気が感じられますね。

食べ物にちなんだ名前は長年人気があり、毛色を連想させるような「マロン」や「モカ」といった名前も人気です。
そして、最近は、「キナコ」や「アズキ」といった、和風の響きが感じられる名前もトレンドだそうですよ。

動画はこちら

メス猫はツンツンしていて懐きにくい、などといった声もありますが、群れをつくって子育てをするほど、愛情深く協調性もあるのです。
自立したしっかり者もいれば、おっちょこちょいな子もいて、ときにはボスにもなる、そんな風に皆で助け合って生きる女子たちはステキですね!

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