一緒に暮らすポイントは?運動神経が良い猫7選

○○な猫特集

猫の優れた運動神経は、誰しも目の当たりにしたことがあるでしょう。
高い塀に飛び乗り、驚くほどのスピードで走り去ったり。
とんでもなく高いところから着地したり。

今回は、そんな身体能力の高い猫の中でも、特に運動神経が良いと言われる猫をご紹介します!

運動神経の良い猫7選

①キジトラ猫

キジトラとは、こげ茶色のベースに黒色のしま模様が入った猫のことです。

鳥のキジのメスに色や模様が似ていることから、このように呼ばれています。

キジ(メス)

私たちの身近にいる猫は正式にはイエネコと呼ばれますが、大昔、野生の猫として暮らしていたイエネコの祖先にはキジトラ柄しかいませんでした。
つまり、猫のルーツとも言えるキジトラ柄の猫は、もともと野生で暮らしていたことから、現在でもそのワイルドさが残っているのです。

例えば、なわばり意識が強く、飼い主以外の人間に対しては用心深くて警戒心が強いといった傾向が見られるほか、生まれつきのハンターで、運動神経抜群な猫が多いと言われています。
興奮するとつい野生モードを発揮しすぎてしまうことも…!
そんなワイルドな性格のキジトラは、運動不足になるとストレスをためて大きな声で鳴くことも少なくありません。
運動量が多く、やんちゃで行動的なため自由に外に出してあげたくなりますが、健康を保つためには室内飼いが望ましいです。
また、キジトラを迎える前に室内の危険なものは片付けておき、適度な運動ができる環境を整えてあげましょう。
キャットタワーを用意し、ハンティング欲を満たせるような遊びをしてあげると良いですね。

②短毛シャム柄の猫(ポインテッド)

シャム柄とは、シャム猫が持つ柄でもあり、「ポインテッド」とも呼ばれます。
シャム猫は、クリーム色を基本に、顔や耳・足・尻尾に現れる部分的なポイントカラーが特徴です。
このシャム猫の血が入っているシャムミックスは、ポイントカラーに柄が入っているタイプもあり、個性豊かで多様な色柄を持っています。

短毛でシャム柄の猫に遺伝的に共通するのが、神秘的な青い目にくさび型の頭、細くスレンダーな体型で、手足は長く、足先は小さめ、しっぽは細長くしなやかなことです。

そんなブルーの瞳と長くしなやかな体つきから、美しく気高い猫かと思いきや、かなりの遊び好きで甘えん坊、運動量も多くいたずらっ子という、ギャップの激しさがこの猫の魅力でもあります。

運動量が多いため、全身に弾力があり筋肉質な体つきをしており、まるでアスリートのように美しい体型をしているのですね。
とてもアクティブで、筋肉質ながらも身軽なので、上下運動が大好きです。
人が大好きなため、人の肩に乗ることもあります。
賢く好奇心が旺盛な猫と言えますね。
ただし、いたずら好きな一面もあり、飼い主さんの反応を見ては壁を引っかいたり、物を落としたりするので気長にしつけをする必要があります。

そんなシャム柄の猫をもしも飼う場合、注意するポイントはどんなことでしょうか?

当然ながら、十分なスペースを確保し、思いきり運動ができる環境を整えることが大切です。
家具に保護材をつけるなど安全に走り回れるような工夫もしてあげると良いですね。
イタズラ防止として、落とすと壊れてしまうようなものは置かないよう注意し、毒性のある観葉植物などや、誤食に繋がるような細かいものもしまっておきましょう。
とても活動的なので、もし留守番させるときは、入って欲しくない場所には行けないよう制限する必要もありますよ。

そして、飼い主さんに甘えることが大好きなので、できるだけ毎日おもちゃなどを使って一緒に遊ぶ時間を作ってあげましょう。
性格には個体差もありますが、比較的自宅にいる時間が多い人に向いている猫と言えるかもしれません。

③アメショ柄の猫(クラシックタビー)

アメリカンショートヘアーに代表される「クラシックタビー」は、アメリカやヨーロッパに多い猫の毛柄とされ、しま模様が太く、横腹に渦巻き模様があるのが特徴です。
色はシルバーグレーが有名ですが、実はバラエティー豊かな色があります。

性格は、遊び好きで活発な猫が多いと言われていて、とても賢く、人懐っこい一面を持ち合わせています。

なぜなら、アメリカ開拓時代にイギリスからの移民がねずみ獲りのために連れてきた猫が原種となっているからです。
もともとが狩り用の猫なので、運動神経は抜群、元気いっぱいなのです。
体格は中くらいですが、とても筋肉質で、四肢がしっかりしています。

実はアメリカンショートヘアーは、英語で「マウサー」とも呼ばれます。
マウサーとはマウス(ねずみ)を獲る猫、という意味です。
呼び名からもその身体能力の高さがうかがえますね。

一緒に暮らすポイントとしては、好奇心旺盛かつやんちゃで活発なので、毎日一緒に遊んであげる必要があります。
人間のほうがぐったりしてしまうほどですが、毎日の運動を継続するために工夫をしてあげましょう。
動くおもちゃを使用したり、家具で高低差を作ってあげたりすることで飽きずに運動してもらうと良いですね。

④黒猫

言わずと知れた黒猫の登場です!

黒猫の性格は、その真っ黒な見た目から醸し出すミステリアスでクールな印象とは違い、甘えん坊で好奇心旺盛、賢く、人や他の猫・動物にもフレンドリーな性格の子が多い傾向です。
白猫などよりも目立ちにくい色のため、警戒心が薄れ大胆になった、と言われています。

黒猫が真っ黒なのは、メラニン色素の量が多いためでもありますが、メラニン量と性格には関連性があるという説があります。
それは、神経伝達物質のドーパミンが、メラニンと同じ経路で作られるためです。
このことから、メラニン色素が多いと反射神経がよいというデータもあり、脳内のメラニン量が増えるほど脳はすばやく効率的に働くのではという仮説がとなえられています。
人間も黒人さんのほうが身体能力が高い傾向がありますよね。
つまり、黒猫も他の毛色の猫より運動神経がいい、ということが考えられるのです。

さらに、「黒猫は丈夫な子が多い」「骨格がたくましい」と言う声も聞かれます。

そんな黒猫も、動くものが大好きで、かけっこや活発に遊ぶことが大好きです。
やはり、キャットタワーや、おもちゃなどで一緒に遊ぶ時間を設け、運動不足を解消してあげる必要がありますね。

⑤三毛猫

白・黒・茶(オレンジ)の毛色を持つ三毛猫もまた、運動神経が良いと言われます。
とはいえ、これまで出てきた猫たちのように活動的に暴れ回る、という感じではなく、あくまでスマートな印象です。

それは、毛色の遺伝子の関係上、三毛猫はオスが生まれる確率が非常に低く、基本的にメスがほとんどなため、性格もメスの傾向となるからと考えられます。
やんちゃで暴れん坊のオスに対し、出産・子育てのために精神的に自立したメスは、落ち着いていてしなやかに行動するのです。

そうはいっても、身体能力が高いということは、体を動かして遊ぶことを好みますので、運動不足になるとストレスを抱えてしまいます。
飼い主から遊びに誘い、積極的に運動させてあげることも大切ですね。

⑥ヒョウ柄の猫(スポテッドタビー)

トラ柄の縞になる部分が斑点になっていて、ヒョウのような模様に見えるのが「スポテッドタビー」です。
ベンガルのように人為的に作られた斑点模様と、エジプシャンマウのように自然にできた斑点模様の2パターンに分かれます。

ワイルドな見た目から想像がつかないほど、甘えん坊な性格をしているのですが、運動神経も抜群で、高いところが大好きです。水も怖がらないんだとか。
また社交的で人懐っこく、しつけがしやすいともいわれています。

特にベンガルは、猫の中でも群を抜いてエネルギッシュで活動的です。
野生のベンガルヤマネコとイエネコを交配して生まれた猫種であることから、野生的で筋肉質な身体つきをしていて、骨太で力強く、俊敏な動きをします。
前脚よりも後ろ脚の方が長いため、飛び跳ねるように走り、ジャンプ力もかなりのものです。
ヤマネコの血が騒ぐのか、高いところに登ったり降りたり、ハンティング遊びをしたり、時には水でも遊んだりと、とにかく動き回るのが大好きなんだとか。

一緒に暮らすポイントとしては、「あり余るエネルギーの持ち主」といわれているので、たくさん一緒に遊んで刺激を与えてあげることが必要です。
幼少期から高いところに登って遊ぶのが好きなので、キャットタワーやキャットステップは必須で、おもちゃもできるだけたくさん準備を。
そして、長時間ひとりにせず、なるべく一緒に過ごし、活動的に遊びましょう。

⑦アビシニアン柄の猫(アグーティータビー)

アビシニアン柄というのは、毛の1本1本に濃淡のしま模様があり、ビロードのようにつやつやとした光沢があるように見える模様です。
「アグーティータビー」または「ティックドタビー」とも呼ばれ、アビシニアン・ソマリ・シンガプーラなどが持つ毛柄として有名です。

 アビシニアン        ソマリ          シンガプーラ

このアグーティータビーは、古代エジプト時代からある毛色といわれています。
そのため、性格は野生猫の気質に近いのです。
長い手足と筋肉質でスリムな体形が特徴で、とても活発で遊び方もワイルド、運動能力も高く、家の中を全力でダッシュするほどだとか。
とはいえ、騒がしいというわけではなく、落ち着きのある運動神経抜群のスポーツ選手というイメージです。
その動きに惚れ惚れする飼主さんも多いようですよ。
いつも飼い主について回る、犬のような猫とも言われています。

さらには、高いところに軽々と飛び乗ることができるだけでなく、泳ぎも得意なので「猫界のピューマ」と呼ばれていますよ。
見た目も運動能力も、確かにピューマをそのまま小さくしたようですね。

ただ、想像以上に運動神経が良い猫なので、タンスなどの高いところには物を置かないようにすると安全ですね。
飛び乗った拍子に物が落下して、思わぬケガにつながります。
また、脱臼しやすいので、吹き抜けやロフトといった高すぎる場所へ上れないようにする工夫も必要です。

まとめ

運動神経の良い猫は、総じて活発で遊び好きで、運動できる環境を整えてあげることは何より必須なんですね。
遊んであげないと、運動不足になりストレスを溜めてしまうこともあるので、一緒に暮らすなら体力も必要です。
騒音が気になるためマンションなどの集合住宅で飼うのは向いていないかもしれません。
家がボロボロになる覚悟も必要です。
そんなこんなで、色々な条件が重なりますが、それでも迎えれば、なんといっても毎日が楽しくなること間違いなしでしょう!

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