【シャム猫の神秘】毛色が変わる謎!シャム柄の種類や特徴|毛柄で分かる猫の性格

猫の毛柄の種類

スレンダーでしなやかな体型に美しいブルーの瞳が、神秘的な雰囲気を醸し出しているシャム猫。
そんなシャムの柄や性格には、不思議な特徴がたくさんあるんです。

シャム柄とは

①シャム柄の特徴

シャム猫のように鼻先やしっぽ・耳・足先に濃い色がつく毛柄を「ポインテッド」と言います。
これがとても不思議な毛柄で、シャム猫の持つ「サイアミーズ遺伝子」が、毛色を濃くしたり薄くしたりしているのです。
どういうことかというと、このサイアミーズ遺伝子には、低い温度で濃く発色し、高い温度で色を薄くさせる特徴があるのです。

つまり、シャム柄の猫の鼻先や足先・しっぽ・耳に色が付くのは、その部分が体温の低い場所ということになります。
鼻先に向かってだんだん温度が低くなるので、色もグラデーションになっているのですね。

ちなみに生まれたばかりの子猫は、母猫の胎内で温められていたので、なんとこんなに真っ白です。

これでは白猫と間違われてしまいそうですね。

では、寒い場所で暮らしていたら色が濃くなるのでしょうか?

はい 寒い場所では毛色が濃くなるので、同じ猫でも夏場は淡く冬場は濃くなることもあるそうです。
それだけでなく、手術のために一部毛を剃ったりすると、そこだけ冷えてその部分の色が濃くなったりします。
確かに不思議ですよね。

また、老猫になると体温が下がり、色が濃くなることもあるようです。

②目の色

ポインテッドの毛色の遺伝子は、瞳の色にも関係しています。
眼球は、体温の高い部分にあるため色素が作られません。
そのためシャム柄の猫の目の色は透明で、それが光の拡散により、青く見えます。
ポインテッド猫がブルーの瞳を持つ理由はこれだったのです。
空が青く見える現象と同じなんですね。

③毛色の種類

実はポインテッドには、複数のカラーがあります。
色味や濃さによって呼び方が異なり、

シールポイント(黒に近いビターな濃い茶色)

チョコレートポイント(マイルドな濃い茶色)

ブルーポイント(青みがかったグレー)

ライラックポイント(淡いグレー)

以上の4種が代表的なカラーになります。

また、単色だけでなく、

ポイント部分がしま模様になっている「リンクスポイント」

サビ猫模様の「トーティポイント」

などの呼び方もあります。

さらに、雑種猫との交配が増え、

茶トラのポインテッドや

キジトラのポインテッド

ハチワレのポインテッドと

多様なポインテッドの毛柄を見かけるようになっています。

なぜこのようなシャム柄の雑種が増えたのでしょうか?

④シャム柄の雑種猫がいる理由

日本では、1960年頃にシャム猫ブームがありました。
当時は猫の放し飼いが多く、避妊去勢手術をすることも稀だったため、シャム猫のような純血種も外で繁殖し、日本猫との交配が進みました。
また、シャム猫は繁殖力が高いこともあり、シャム柄になる遺伝子を持つ雑種猫が増えたというわけですね。

ではそのシャム猫とは、一体どんな猫なのでしょうか??

シャム猫とは

①名前の由来

日本ではシャム猫と言うなで知られていますが、世界では「サイアミーズ」と呼ばれます。
タイの代表的な猫の品種なので、その名の由来は、タイ王国の以前の国名であるサイアム(Siam)からきています。
これが、日本では「シャム」と発音されているんですね。

②シャム猫の歴史

シャム猫の歴史はとても古く、タイでは14世紀頃から「幸運を呼ぶ猫」として愛されていました。
その神秘的な姿は、「月のダイヤモンド」とも呼ばれており、王宮や寺院などで大切に飼われていたのだとか。
一時は門外不出となっていましたが、1884年にイギリス総領事館へプレゼントされ、世界中にその名が知れ渡るようになりました。

当時は丸みのある体型でしたが、交雑によりスリムな体型も誕生したとか。

③外見の特徴

顔は小さく逆三角形型。
耳は大きく、体にぴったりと密着した美しい毛並み。
スレンダーで筋肉質なボディライン。
すらっとした手足。
サファイアブルーの瞳。
個性的なポイント模様など、
そのルックスが世界の人を魅了しています。

シャム柄の性格

同じシャム柄でも、品種によってまた個性が変わってきますが、その中でも代表的なシャム猫の性格をご紹介します。

①甘えん坊

シャム猫は南国のタイ原産であり、ほっそり体型で短毛であることからも、比較的寒がりと言えます。
そのためか、人とふれあうことが大好きで、体温を感じられる膝の上に乗ってきたりします。

また、寂しがり屋のため犬など他のペットや猫とも基本的にはうまくいきますが、いつでも自分が一番の猫です。

②賢く気難しい

しつければ きちんと言うことを聞き、ボールを投げると取ってくる、名前を呼べばやってくる、という犬っぽい従順さもあります。
しかし、賢い分、飼い主以外に懐くことは少なく、要求が多いところもあります。
自分の気に入らないことがあれば、飼い主でも言うことを聞かず逃げてしまうなど、わがままで気難しい面もあります。

③活発

シャム猫は、とても活動的で運動量が多いです。
おもちゃで遊ぶのも大好きですが、高いところにもよく上ります。
カーテンをよじ登ったはいいものの、降りられなくなって騒ぐこともあるので注意が必要です。

④声が大きい

声が大きいのも特徴で、鳴き声がうるさい場合もありますが、よくしゃべる猫として有名です。
飼い主に向かって話しかけるようにアピールしますよ。

【長毛種の猫の場合】

同じポインテッドでも、例えばラグドールやヒマラヤンのような、長毛種も存在します。
これらの猫の性格は、シャム猫とは真逆で、おっとりしていることが多いようです。

シャム柄の魅力

温度で色が変わる不思議な毛色と、しなやかで神秘的なルックス。
賢くて活発でおしゃべりな性格に、ちょっとわがままなのはご愛嬌。

そんなキュートなシャム柄猫を動画👇でご覧ください!

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